明日の山

灯火を下ろした
そこには
闇を抱いている明日の山
それは温かく
もう一度、夜を
何度でも夜を

今日の最後に
なだらかな祝杯を
君の日常を汚した
今日の姦淫に
情を超えた現象に
怠惰を愛でるあなたの
高貴な奏で/わたしは
消え入りそうな
螺旋の秒針
激情の前に
為す術が無い

ああ、もう幾重にも
重なる昨日の
折り重なる時間の羅列を
枢機卿の号令を合図に
皆は眠りに落ち
一人だけ起きている官舎のベッドの上
明日の警報が鳴り響く脳内の臆病

歓喜に湧く
沈黙のパレードに
列席のキーパーソンたちも
満面の笑み
打ち鳴らされる
路上の花に
わたしは
この体を
開け広げる
出入り口となる
無限の体に
境界線を失いそうな個別
わたしの限界は
ぼ く の げんかいは
臨界点を迎えている
許容範囲を超えて
押し寄せる
人々の手
ぼくを喪い
倒れかけた時計のゼンマイを回し
友情とは何かについて考える

毒を喰らって
少しずつ朽ちていく我が身体
それでも、明日への希望は
しんしんと積もる雪のように
どれだけの帰り道を
僕たちは行くのだろう
膨れあがった
やってくるものとすれ違いながら
或いは、受け止めて

笑い出した君の
その顔に
明日の喜びを哀しみを

両手を上げて踊り続ける人々の
ぼくは
BGMになりたい