『人間の証明』



両手を広げて横になれば

少しだけあまる部屋の中で

おとなしく寄生していた心が

こぼれ落ちた今日を数える



表面張力 あふれた水が

限界を知って体を冷やす

まちあかりが止まない街と

紙一重にして息を潜める



どんな時だって 忘れなかったよ

君にだけ届く言葉で

何度も口にした人間の証明



目印のない街角で

今日が今日である証拠に

さりげない笑顔が

昨日とは反対だった



傷のない金属に姿を映し

顔を見つめた

あやふやな記録の残像が

記憶をもてあそんだ



どんな時だって 忘れなかったよ

君にだけ届く言葉で

何度も口にした人間の証明



体のどこかが足りなくて

走り抜ける夜を掴まえた

君を抱きしめるうちに震えている

離してしまうんじゃないかと